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窒化処理のエキスパート 株式会社カナック

カナック処理とは

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カナック処理は1985年、当時難しいとされていた非磁性ステンレス鋼の硬化処理として開発された弊社独自のガス窒化処理方法です。
この処理は、従来のFeN主体の窒化とは異なり、CrN、MoN等を主体とした拡散処理です。
従来の窒化で問題とされている処理後の靱性の低下や寸法変化、面荒れ等を大幅に改善することで、幅広い分野の適応が可能となりました。
このカナック処理をベースに多くのお客様のニーズに応えるべく処理ラインナップを拡げて参ります。

カナック処理 5つの特徴

特徴1

靱性の低下が少ない、拡散層主体の硬化層

特徴2

複雑な形状、深穴にも均一な効果が得られる

特徴3

表面粗さの変化が少ない

特徴4

反り、膨張、寸法変化が少ない

特徴5

繰り返し処理により処理効果の再現が可能

技術データ

材質別硬さ分布曲線

摩擦摩耗試験

材質別⼨法変化量

注:数値は参考データです。処理品の形状、熱処理条件により異なります。

カナック処理適用材質

その他の材質については営業担当までお問い合わせください。

分類 JIS材質名 Cr量(%) 硬さ(HV)100g
冷間金型鋼 SKD11、SLD8、DC53、SKD12 5.0~14.0 1,000~1,400
熱間金型鋼 SKD4、SKD5、SKD7、SKD8、SKD61、SKD62 2.0~6.0 800~1,100
プラスチック金型用鋼 Cr-Mo系、析出硬化系、オーステナイト系非磁性鋼、13Cr-ステンレス系 0.4~13.0 600~1,400
高速度工具鋼 SKH51~59、SKH2、SKH3、SKH4、SKH10 3.5~4.5 1,200~1,400
粉末高速度工具鋼 HAP、ASP、DEX、FAX、SPM 4.0~6.0 1,200~1,400
クロムモリブデン鋼 SCM435、SCM440、SCM445、 1.0~2.0 600~800
マルエージング鋼 YAG、MAS1、KMS18-20、QM300、NAG21 0.1以下 1,000~1,200
オーステナイト系ステンレス鋼 SUS303、304、316、316L 16.0~24.0 1,200~1,400
フェライト系ステンレス鋼 SUS405、410L、430、430F 10.0~30.0 900~1,200
マルテンサイト系ステンレス鋼 SUS410、416、420J2、420F、440A、440C 10.0~20.0 900~1,400
マルテンサイト系耐熱鋼 SUH1、3、4、11 7.0~20.0 1,000~1,400
オーステナイト系耐熱鋼 SUH31、36、37 15.0~25.0 1,000~1,400

注:硬さ(HV)の数値は参考値であり、母材の硬さ・測定機器等により数値は異なります。

お問い合わせ

各処理に関するご質問やご相談は、
お気軽にお問い合わせください。

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